ワンピースDの意志とは何?Dの一族一覧と消えない炎との関係考察

ワンピースの主人公であるルフィの本名や、大海賊時代が始まるきっかけを作った海賊王ゴールド・ロジャーの本名にも入っている“D”ですが、その名前には意味があり、名前と共に“Dの意志”が受け継がれていると言われています。

じゃあその“Dの意志”っていったい何なのか?というのは単行本の質問コーナー「SBS」でも度々話題に上りますが、尾田栄一郎先生は「まだ教えられない」とその秘密を保ったままです。

そこで今回は“Dの意志”を継ぐ“Dの一族”達と、“Dの意志”は一体何なのか?ということを考察してみようと思います。

目次

[ワンピース]Dの一族一覧と悪魔の実は?

2022年11月2日時点で“D”の名を持つキャラクターは作中に10人登場しています。

そこでここではその“Dの一族”とその人が持つ能力についてご紹介します。

①ゴール・D・ロジャー(ゴールド・ロジャー)

俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる

探せ!この世の全てをそこに置いてきた

今の大海賊時代の幕開けのきっかけとなった男である伝説の海賊王ゴールド・ロジャーですが、その本名はゴール・D・ロジャー

なぜ、ゴールド・ロジャーとして知られるようになったかと言うと、そこには世界政府の情報操作が入っていました。

海賊王となったロジャーの名の持つ力を恐れた世界政府はロジャーの名前から“D”を無くした形に改変し、その名前で世界中に流布。

世界中にゴールド・ロジャーとして認知されていた為に、その本名を知っていたのはかつてロジャーの船に乗っていた仲間たちや、旅の中で出会った仲間たち、そして世界政府の人間だけとなり、作中で初めて「ゴール・D・ロジャー」と名前が出たのもドラム王国編で出会った医者・Dr.くれはの発言からでした。

このことから世界政府は“D”の力を恐れ、どうにかして隠そうとしていたことが分かりますね。

ロジャーは悪魔の実を食べていない非能力者ですが、3種類の覇気を全て会得しており、その強さは天災級にすさまじいものだったと言われています。

それ以外にロジャーは万物の声を聞くことができ、海王類やズニーシャ(象主)の声も聞くことができました。

②モンキー・D・ルフィ

海賊王におれはなる!!!!

誰もが知っている主人公、ルフィのフルネームもモンキー・D・ルフィで、“D”の一族です。

麦わらの一味の船長で、新世界に突入してからはいつの間にか「麦わら大船団」を率いていて、ワノ国でカイドウを倒したことで四皇入りを果たしました。

そんなルフィの能力は「ゴムゴムの実」のゴム人間、しかし最近ではルフィが食べたのは”ゴムゴムの実”にはまだ知られていない秘密があるという話もありますよね。

覇気については覇王色・見聞色・武装色の3種類をマスターし、戦いながらその能力にも磨きがかかっていくというスポンジ並みの吸収力でどんどん強さを増しているルフィ。

ただ、かなり単純な性格で思ったことはすぐに口に出し、一度思い込んだらそのまま突っ走るタイプなので、精神に干渉してくるタイプの能力を持つ相手にはめっぽう弱いという弱点もあります。

四皇入りしたことを機に世界政府は手配書から“D”の文字を消そうとしましたが、モルガンズの妨害により印刷所との連絡が取れずにそのまま発行されることとなり、手配書の名前は「モンキー・D・ルフィ」のままになっています。

③モンキー・D・ドラゴン

男の船出を邪魔する理由がどこにある

ルフィの父親であり革命軍のトップであるモンキー・D・ドラゴン

「世界最悪の犯罪者」と称される彼ですが、長らくそのフルネームは不明でした。

ルフィが海に出る2年前の時点で既に世界会議(レヴェリー)で取り上げられて王たちが危惧していたことから、当時からかなりの力を持っていたことが分かりますね。

ドラゴンの初登場はローグタウンで、ルフィを追うスモーカーの前に立ちふさがって妨害し、その際に強い風が吹いたことから風を操る能力者では?と言われていますが、その真相はまだ謎のままです。

最近ではベガパンクとの繋がりが明らかになり、最終章では登場回数も増えることが予想できます。

④モンキー・D・ガープ

愛ある拳は防ぐ術なし!!

ずいぶん暴れとる様じゃのう ルフィ!!

ルフィの祖父であり海軍中将のモンキー・D・ガープ

“D”の一族の中では数少ない世界政府に従う海軍に所属しています。

ただ、自分が気に入らないと上からの命令であっても従わず、世界貴族である天竜人のことも毛嫌いするなど、海軍将校とは思えないほど破天荒な性格。

本編初登場はエニエスロビー壊滅後のウォーターセブンで、孫の顔見たさと部下になったコビーとヘルメッポをルフィに合わせるための訪問でした。

パンチの効かないルフィにげんこつでしっかりダメージを与えられる人で、能力者ではないのにルフィを殴れることから当時は大きな驚きがありましたよね。

覇気の使い手で実力も海軍大将クラスのものがあり、功績もかなり残していますが中将の方が自由が利くという理由から大将昇進を断ったことがあります。

⑤ポートガス・D・エース

おれは白ひげを王にする・・・!!!

ルフィの義兄弟で白ひげ海賊団二番隊隊長だったポートガス・D・エース

彼は実はロジャーの息子だったことが発覚しますが、本人は「ろくでもねェ父親の方の半分の血は願い下げだ」とロジャーのことを毛嫌いしており、そのことから「ゴール・D」ではなく母親の方の「ポートガス・D」の姓を名乗っています。

エースはマリンフォード頂上決戦で海軍大将赤犬の攻撃からルフィをかばったことによって命を落としてしまいましたが、これは『ワンピース』ではほとんど戦いで命を落とす人の描写がない中で初めての描写になり、このシーンは涙なしでは見られない名シーンとして今も人気です。

エースは「メラメラの実」の炎人間でしたが、エースが亡くなった後、ドレスローザのコロシアムにメラメラの実が賞品として出され、その実を手に入れた義兄弟サボに受け継がれました。

そして1066話でリリスが話していた「全てのエネルギーの源は火」という内容から「火」が全ての鍵になっている点を考えると、Dと「火・炎」には何か繋がりがありそうです。

⑥ポートガス・D・ルージュ

この子の名は…「ゴール・D・エース」

――彼と私の子…

エースの母親でありロジャーの妻だったポートガス・D・ルージュ

現在までに作中に登場した人物の中で唯一の女性の“Dの一族”です。

ロジャーが処刑された時点で妊娠5か月だったルージュは、その後ロジャーの血筋を根絶やしにするために世界中を探し回っていた世界政府からエースを守るために、本来10か月ほどで出産するところを意志の力で胎内に止め、なんと20か月もの間エースをお腹の中で育てていたんです。

しかしその代償は大きく、エースを出産し名付けた後すぐに亡くなってしまいました。

いくらエースを守るためとはいえ“意志の力”で20か月も胎内に留めておくなんて普通なら不可能で、これももしかして“Dの意志”の強さが関係しているのかもしれません。

⑦ハグワール・D・サウロ

この世に生まれて一人ぼっちなんて事は

絶対にないんだで!!!!

巨人族の元海軍中将のハグワール・D・サウロ

彼が登場したのはロビンの回想シーンで、彼は現時点で唯一の“巨人族”の“D”です。

彼は世界政府の在り方に疑問を抱き、ロビンの母親であるオルビアと共に脱走し、バスターコールの対象となってしまったオハラからロビンを逃がす時に、青キジによって氷漬けにされてしまい、表舞台から退場しました。

詳しい戦闘力については出番が少なかったこともあり詳しくは分かりませんが、軍艦6隻を投げ飛ばしたり砲撃を正面から受け止められるくらいの力があったようです。

氷漬けの際に青キジが使った技が「アイスタイムカプセル」で、このネーミングから実は世界のどこかで氷漬けのまままだ生きているのではないかという説も一部では言われていて、最近になりその説はより真実味を増しています。

1066話に登場する包帯ぐるぐる巻きの巨人はおそらく凍った状態で生存していたサウロで、Dの名をもつサウロもやはり『火』と大きく関わりがあると考えられます。

⑧マーシャル・D・ティーチ

人の夢は!!! 終わらねェ!!!!

元白ひげ海賊団で現黒ひげ海賊団提督の四皇マーシャル・D・ティーチ

“Dの一族”の中では珍しい悪役寄りの人間ですが、その性格はルフィに近いものがあり、空島編の最初で訪れたモックタウンで出会った時には、チェリーパイの感想などでルフィとは真逆の事を同じタイミングで言いつつも、空島に行くことを応援するような発言がありました。

ただ、このティーチが白ひげ海賊団を離脱する時に犯した禁忌が原因でエースがティーチを追うことになり、その結果マリンフォード頂上決戦が起こってしまいました。

そのことを考えると、災厄の元凶ともいえる人物かもしれません。

ティーチの能力は「ヤミヤミの実」の闇人間。

ブラックホールのようにいろんなものを飲み込むことができ、その能力の中に他の悪魔の実の能力を吸収するものもあるのか、頂上決戦の後から白ひげの能力だった「グラグラの実」の能力も使えるようになっています。

⑨トラファルガー・D・ワーテル・ロー

豪傑共の「新時代」がやって来る!!

…歯車は壊したぞ もう誰も引き返せねえ!!!

ハートの海賊団船長で元七武海のトラファルガー・D・ワーテル・ロー

彼は基本的には「トラファルガー・ロー」で通しており、“Dの一族”の中では珍しく“D”であることを隠している人物です。

また、“D”の後に続く「ワーテル」という名も“忌み名”だと作中で言われており、この名前にも“D”に次ぐような何か意味があるのではないかと言われていますね。

なぜローがミドルネームを隠しているのかというと、それは幼い頃から「人に教えてはいけない名前」と教え込まれたことが関係しているようで、この“D”を公表する人しない人は地域によって差があるのかもしれません。

ローにはラミという妹がいましたが、彼女もまた同じように名を受け継いでいたのかは不明です。

彼は「オペオペの実」を食べた改造自在人間で「死の外科医」とも呼ばれていますが、この能力に対抗する手段は武装色の覇気だけなんです。

ただ、戦闘には手術中の外科医のようにかなりの体力を消耗するというデメリットがあり、短時間に密度の濃い戦闘を行ってしまうと体力が尽きてダウンしてしまうことも・・・。

⑩ロックス・D・ジーベック

ロジャーの最初にして最大の敵でロックス海賊団の船長だったロックス・D・ベージック

約40年前に猛威を振るっていた海賊で、ロジャーが現れるまでは全海賊たちの覇権を握っていたと言われるほど強大な力を持った人物でした。

38年前にロジャーとガープが共闘してやっと討ち取ることができたと言われていて、その名は未だに恐怖の象徴として残っています。

「世界の王」になる野望を持ち、「世界の秘密」や世界貴族にまで迫っており、「世界の禁忌に触れようとしていた」ことから世界政府によってもみ消された事件も多く、彼が“Dの一族”だったと知る人間は少ないんだそう。

ロックス海賊団にはかつて白ひげカイドウビッグ・マム金獅子のシキキャプテン・ジョンといった面々が在籍しており、海賊団全体の戦闘力はとんでもないものだったことが想像できます。

ロックス自身の戦闘力は詳しい戦闘描写がないため分かりませんが、ロジャーとガープが共闘しなければ討ち取れなかったほど強かったとする意見と、自身にはそんなに戦闘力はなくカリスマ性やブランドによって強い海賊団を造り上げただけという意見があり、どちらが真実なのかは未だ不明です。

[ワンピース]Dの意志とは何?秘密を考察

ここからはワンピースの真相に迫るかもしれない?!“Dの意志”について考察していきます。

“Dの意志”という言葉が初めて作中で出てきたのはドラム王国編の単行本第17巻に収録されている第154話でのDr.くれはの発言で、

生きてたのか

“D”の意志は…

『ワンピース』第17巻 第154話より

という言葉でした。

その為Dr.くれははこの“Dの意志”について何かしら知っているものと思われますが、再登場の見込みはないので結局のところ物語が進んでいくにつれて明らかになると信じるしかありません。

“Dの一族”の特徴にはその周りには自然と仲間が集まり、その自らの終わりを悟った時には笑顔を浮かべることが分かっています。

実際ルフィもローグタウンでバギーに処刑されそうになった時には笑顔を浮かべていましたし、ロジャーも同じように笑っていましたよね。

また、“Dの一族”は超巨大生物である海王類やズニーシャの声を聞くことができるという能力もあるようで、ルフィもクジラのラブーンと話している時に言葉を理解しているかのような描写がありました。

こういった能力が関係あるのかは分かりませんが、“Dの一族”はかつて「神の天敵」と呼ばれ、現在でも世界政府が恐れる存在であるとされています。

そのことから“D”はこんな意味をもっているんじゃないか?という考察がかなりあり、

  • 悪魔を意味する「“D”evil
  • 魔王を意味する「“D”emon
  • 夜明けを意味する「“D”awn
  • を意味する「“D”ream
  • 運命を意味する「“D”estiny
  • 解放を意味する「“D”isengage
  • 災害を意味する「“D”isaster

などが候補として挙げられています。

中でも最も有力とされているのが夜明け「“D”awn」で、『ワンピース』の第1話のタイトルが『ROMANCE DAWN-冒険の夜明け―』だったことや、『ワンピース』連載開始前に掲載された読み切り漫画のタイトルも『ROMANCE DAWN(ロマンスドーン)』だったことから有力視されています。

夜明け=世界の改革だとすれば、“Dの意志”を持つ者には世界を変える何らかの力があり、今ある世界の均衡を破る恐れがあることから世界政府が恐れているんだとすれば、筋が通る気がします。

世界の均衡を破るということは世界政府の崩壊の可能性もあり、天地がひっくり返るようなこともあるかもしれませんよね。

実際ルフィはバスターコールをも潜り抜け、数々の国を救ったこともありますし、ドラゴンは革命を実際に起こし国家を変え、ティーチも世界の勢力図を変えようとするなど、かなりの変革の力を持っていることは明らかです。

他にも力を持った人はいますが、ほとんどの中心に“Dの一族”がいるような気がしてなりません。

この先出てくるであろう新たな“D”にも大きな力があるであろうことは簡単に想像でき、どういった形でルフィに関わっていくのかは分かりませんが、世界は大きく動いていくことは間違いないでしょう。

1065話で明らかになった900年前に実在した高い文明を守る王国の王がDの一族では?という説や、王国がDの一族が持つ炎の力を利用して核のような兵器を作り、連合国と戦った可能性も考えられます。

Dの一族と消えない炎の関係考察

1066話でベガパンクのステラがこの世にあれば‥といった「消えない炎」、これはおそらく900年前に存在した王国が持っていた技術なのでしょう。

「もし消えない炎がこの世にあれば太陽を作れるのに…」

太陽といえば、伝説の戦士 太陽の神ニカを連想しますが、ニカの話も世界政府にとっては王国と同じく隠したい話。

「太陽/消えない炎」は王国を知る上で消えない炎は重要なポイントであり、またそれを知っているだろうジンベイのセラフィムが1066話で登場していることも関係がありそうですよね。

そうなるとジンベイが属したタイヨウの海賊団の名前の由来も気になりますし、ジンベイが麦わらの一味に入ったこともDの一族と深い関わりがある伏線なのかもしれません。

ワンピースDの意志とは何?Dの一族一覧と消えない炎との関係考察まとめ

今回はワンピースで長く議論されている“Dの意志”の考察と、“Dの一族”をまとめてご紹介しました。

連載開始から25年を迎え、最終章に突入しているワンピースですが、尾田栄一郎先生曰く最終回の形はずっと前から決まっているそうなので、これからの話の伏線回収にも期待していきたいですね。

“空白の100年”や今回考察した“Dの意志”についてもはっきりとわかる日が楽しみです。

目次